介護医療院とは
介護医療院は、「住まいと生活を医療が支える新たなモデル」として、平成30年4月に創設された介護保険施設です。
介護医療院とは、要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練、その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設です。（介護保険法第8条第29項）
「利用者の尊厳の保持」と「自立支援」を理念に掲げ、「地域に貢献し、地域に開かれた交流施設」としての役割を担うことが期待されます。
基本方針
- 介護医療院は、長期にわたり療養が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことにより、その者が有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにするものでなければならない。
- 介護医療院は、入所者の意志及び人格を尊重し、常に入所者の立場に立って介護医療院サービスの提供に努めなければならない。
- 介護医療院は、明るく家庭的な雰囲気を有し、地域や家庭との結びつきを重視した運営を行い、市町村、居宅介護支援事業者、居宅サービス事業者、他の介護保険施設その他の保健医療サービス又は福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければならない。
庄原同仁病院介護医療院の開設
医療法人ながえ会は、令和元年6月1日付けで、「庄原同仁病院介護医療院」を開設いたしました。平成12年4月より、介護療養型医療施設を設置し、40床に増床して運営して参りましたが、国の方針として、その介護療養型医療施設が令和6年3月末にて設置期限を迎えることが決まり、今後も地域における当院の役割を果たすべく、介護療養型医療施設から介護医療院へ転換いたしました。
介護医療院は、これまで介護療養型医療施設が担っていた、日常的な医学管理や看取り、ターミナルケアなどの機能に加えて、生活施設としての機能を兼ね備えた介護保険施設です。
その生活の場としての機能を備えるため、そしてプライバシーへの配慮のため、室内にパーテーションを設置するなどの生活環境の改善を図りました。
入所対象者は、要介護1から要介護5の認定を受けた方となりますが、当院では主には要介護4、5の方が入所されています。これまでどおり医療保険適用の療養病床である「庄原同仁病院」60床は継続し、当法人は、「庄原同仁病院」と「庄原同仁病院介護医療院」の二つの施設を運営することになりました。
介護職員処遇改善への取り組み
「庄原同仁病院介護医療院」では、介護職員に対する処遇改善のために、処遇改善加算（Ⅲ）及び特定処遇改善加算（Ⅰ）、介護職員等ベースアップ支援加算を算定しています。職場環境の改善や介護職員の資質の向上に関する研修など、さまざまな取り組みを行っています。
介護職員等処遇改善・特定処遇改善加算について
この加算を算定する要件として、賃金以外の処遇改善に関する具体的な取り組み内容は以下の通りです。
介護福祉士配置等要件について
・サービス提供体制加算（Ⅱ）を算定
・介護職員処遇改善加算（Ⅲ）・介護職員等特定処遇改善加算（Ⅰ）を算定
・介護職員等ベースアップ支援加算を算定
＊職場環境等の要件について
・資質向上
働きながら介護福祉士取得をめざすものに対し実務者研修受講支援やケアマネジメント研修等の受講支援
研修会の実施
・労働環境・処遇の改善
新人介護職員の早期離職防止のための新人指導制度等の導入
雇用管理改善に関する研修等を受講
安全衛生委員会を通じた職場環境の整備、情報共有
ヒヤリハット情報の共有による事故の未然防止
人事考課実施による昇給、賞与への反映
育児・介護休業に関する規程を設け育児休業の取得実績あり
各種委員会の情報共有
健康診断は、年2回実施 こころの健康等の健康管理面の強化
＊その他
職員増員による業務負担の軽減
非正規職員から正規職員への転換
